海底国家に思いを馳せて
僕ら生きる箱庭に光は疎らに差す。
君は少なくとも僕の中では、黒い男達に連れ去られた。そして、君は犯され、汚された。
君の中では、彼らは二枚目だったり、金持ちだったりしたのだろうが、君に会えない今の僕には、君の中での現実はたいして重要でない。君は変えられたのだ、男という下等な生物達に。性器に脳がついている生物に。
しかし、僕は下等な生物の一員にも拘らず、君を"食いちぎらなかった"まるでそれは、働かない蟻を思わせる。
レディーになった君に賛辞の言葉を贈れないのは悲しいよ、
本当に.....
今、僕は高台から深夜の港を見ている。
係留されたタンカーがライトを
そらに向けて照射している。
タンカーは何を積んできたのだろうか?
実はテロリストが乗っていてバイキングのようにこの街を襲いに来ることを内心期待している。
彼らがこの街を壊しても、たいして君には関係ないね。
よく想像するんだ。君が遠い地の緑の草原でヤックに乗っているのを。
そんな君に惚れていた。
そういえば、もし今、大地震がおきて、大津波が押し寄せたら、僕は高台から世界の終わりを見つめている気分に成るのだろう。
世界のすべてが沈む光景、それはSFの映画のようだ。
世界中の全ての建物が沈み、
残されたのは、スフィンクスの頭の髪の生え際、部分だけ、そこまで逃げ切った僕は、同じく逃げ切ってきた君と出会う。
そこで、僕らは極小さな箱庭で生活する。
そして、下の海底国家では、
エラつきの人々はAQUARIUSを歌っている、あまりに古すぎるあの歌を。
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