2020.06.02 06:46Low Down 夢の中で私は片田舎の遊園地にいる。 「世界は破滅に向かっているわ」 君が昔そう言ったように、今文明は崩れ去っている。 そして私は上空から遊園地に着陸する。すると刀やらを持った小人たちが私の回りに集まってきた。彼らは私に招待状の有無をしきりに問いかけてきて、私は困ってしまった。 そんなものは持っていない、何故って、私は空からや...
2019.11.29 19:35永遠の嘘をついてくれ 先日、君と会ったときに、君は大江健三郎を読んでいて、僕としては文学部でもない君が、そんなものを読むのが可笑しくてならなかった。「流行っていて、現在と同期している物には飽き飽きしたんだ」君はそう言っていたけれど、互いに流行の波に乗れるほど、生き生きとはしていない、どう転んだって"はぐれもの"だ、昔はそんな自分達に誇りを持っていたけれど、幻想の日々は終わり、...
2019.11.05 10:01NIGHT LIFE 戦争が終わって、どのぐらいたつのだろうか?半年、一年、三年たぶんその辺り。この国の人々は疲弊しきっていて、戦中の勇ましさが、余りに稚拙な演技であったことが分かる。神兵を生むはずだった女共は"花売り"になり、自分達の子供達が殺すはずだった、国の人間に体を売る。男共は亭主関白を突き通す事も出来ず、日々、日払いの仕事を探したり、闇市で蛇の肉を鰻だと言い...