Goodbye Ms Earth

  眠気も消え失せるほどトリップしていて 、さっき飲んだウィスキーの銘柄もボウモアでない、こと以外はわからない。恐らく安酒であったのだろう。
  パーティーの終わった部屋は散らかっている、僕の横に倒れている男の腹部にはナイフが刺さっている。恐らくはパーティーグッズのおもちゃだろう 、証拠に彼は鼾をかいていて 、口からは酒の臭いがしている。
 君はパーティーには来なかったね。昼間、僕は君をパーティーに誘ったのに、きっと君は僕をcreepだと思ってるだろうね。いや、君は悪くないよ、悪いのは僕の容姿であり僕の性格だ。
君はパーティーに来なかった、それは僕の中では残念だ、でも君は正しい判断をとったと思う、僕は君を楽しませることはできなかっただろうし。
  美しき君はクールな男の胸のなかで眠るのがお似合いだ。そして僕はナイフの刺さった酒臭い男の横で朦朧としながら、部屋の暗闇をぼーと見つめている、それが僕にはお似合いだ。
 しかし、直接、肌の触れていない君が僕の頭の中にこびりついている。
抱き締めたい感情と嫉妬と後悔と羞恥心が混沌と渦巻く、眠ることは不可能だ。
 きっと今の季節 、外ではきれいな星空が見えることだろう。
 今、僕はなんだか惑星から俯瞰で自分と自信の環境をみている気分だ。
宇宙人になった僕は言う
「グットナイト 美しき人よ、グットバイ地球さん、いつか君たちが僕に優しく成ってくれることを祈っているよ 、地球の平和の後に」

Frank Dazai作品集

生前、彼の書いた主にショートショート、短編、また彼のライフスタイル等を掲載しております。 お時間があるとき、コーヒー片手にタバコを口許にお読み下さい。 お時間はとらせません。

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